
はじめて - 購入・所有の注意点と税金 2025.02.21
購入・所有の注意点と税金
難処分物件を所有するとかかる税金とは
難処分物件を所有する際にかかる税金は、「登録免許税・印紙税・不動産取得税・消費税(土地は非課税)」の4つであり不動産の種類に限らずかかる税金です。
一方で難処分物件を所有することでかかる税金は、不動産の種類によって異なります。ここでは以下5つの不動産を所有するとかかる税金について解説します。
権利関係が複雑な不動産
権利関係が複雑な不動産には、共有持分の不動産と底地の2つが主に挙げられます。
共有持分とは1つの不動産を複数人で所有しており、それぞれが持つ所有権の割合を指します。複数人が不動産の所有権を持っているため、権利関係が複雑であり、売却時には共有者全員の同意が必要となります。
一方で底地とは建物などがある土地のことを指し、地主が所有する底地権と借地人が所有する借地権の2つが設定されています。地主と借地人それぞれで権利を持っているため、共有名義でなくても権利関係が複雑になるのが特徴です。
固定資産税の支払いは、共有持分の不動産の場合は共有者全員に連帯で支払いの義務があり、底地は所有者が支払わなければいけません。
山林
山林を所有するときにかかる税金は、以下の2つです。
- 固定資産税
- 都市計画税
都市計画税は都市計画事業や土地整理事業などに使用される税金で、毎年1月1日に不動産を所有していると課税されます。
固定資産税も毎年1月1日に不動産を所有していると課税され、現況に基づいて課税されます。つまり、登記上の地目が山林であっても建物があると、固定資産税における地目は宅地になるので注意が必要です。
山林の固定資産税については、下記の記事で解説しているので参考にしてください。
»山林の固定資産税の計算方法|維持費をかけたくないなら売却がおすすめ
農地
農地を所有するときにかかる税金も、山林と同様に下記の2つです。
- 固定資産税
- 都市計画税
農地にかかる固定資産税についても、登記上の地目ではなく現況によって評価される点に注意しましょう。
下記では農地の固定資産税の計算方法や、固定資産税が免除・減免されるケースについても解説しています。
»農地の固定資産税を計算したらいくらになる?税金の優遇措置についても解説
空き家
空き家を所有するときにかかる税金は下記の2つです。
- 固定資産税
- 都市計画税
しかし、空き家は住宅用地の特例が適用されるため固定資産税は最大1/6、都市計画税は最大1/3に軽減されます。
空き家を放置して特定空き家に指定されると、住宅用地の特例の対象外となるため納付しなければならない固定資産税と都市計画税が増えてしまうので注意が必要です。
下記の記事では、空き家にかかる税金の詳細や特定空き家に指定される要件、住宅用地の特例から外れるまでの流れなど詳しく解説しております。
»空き家の固定資産税はいつから6倍に?管理不全空き家の詳細も解説
再建築不可物件
再建築不可物件を所有するとかかる税金は、一般的な住宅や前述した空き家にかかる税金と同じです。ただし、再建築不可物件は建物の増築や改築ができず活用の幅も狭いため、固定資産税評価額が低い傾向にあります。
したがって、再建築不可物件にかかる税金は経済的に大きな負担にならないでしょう。しかし、再建築不可物件に人が住んでおらず特定空き家に指定されると、固定資産税と都市計画税の負担額が増える点に注意しましょう。
再建築不可物件にかかる税金や固定資産税の調べ方について、下記の記事で詳しく解説しております。
»再建築不可物件は固定資産税が安い理由とは?調べ方についても解説
難処分物件を購入・所有するときの注意点
難処分物件を購入・所有するときの注意点を下記の2つの側面から解説します。
名義
住宅を所有・購入する際、共有名義で購入する場合は慎重に検討する必要があります。たとえば、マンションを夫婦共有名義で購入し離婚した場合、実際の持分割合ではなく財産分与で折半になることが多いです。
親子共有名義で住宅するときも同様に注意点があり、親と子のどちらかがローンの支払いを賄った場合、贈与と見なされるため贈与税が生じる恐れがあります。
不動産を親子共有名義で所有するケースや、マンションを共有名義で所有するケースについて下記の記事で注意点やメリット・デメリットについて解説しています。
»【要注意】住宅を親子共有名義で購入するメリット・デメリットとは?
»【要注意】マンションを共有名義で購入するメリット・デメリットとは
保険
住宅の保険には火災保険・医療保険・家財保険などさまざまです。住宅の損害に関する保険は火災保険や地震保険、家財保険などがあります。
空き家も同様に有事のために、保険に入っておく方が良いでしょう。保険の中でも、空き家を所有しているほとんどの方が加入している保険は火災保険です。
そして、火災保険でカバーできない範囲を家財保険で補うのが一般的です。下記の記事では空き家の火災保険や、加入前に確認しておくべきことについて解説しています。
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