解決したい - 訳あり物件のローンの知識 2024.10.23
再建築不可物件でローンは組める?ローンを組む方法について解説
再建築不可物件は担保としての価値が低く、何らかの理由で住めなくなった場合は債権者の負担が大きくなってしまいます。
そのため、購入する不動産を担保に入れて住宅ローンを組む場合、ローンが組めないケースが多いです。
そこで本記事では、再建築不可物件と住宅ローンの関係や再建築不可物件で住宅ローンを組む方法について解説します。
この記事の目次
再建築不可物件でローンは組める?
そもそも再建築不可物件でローンを組むことはできるのでしょうか。
基本的にローンは組めない
再建築不可物件は、基本的にローンを組むことは難しいと考えた方が良いでしょう。主な理由は、下記2点です。
ローンを組めない理由1:担保としての価値が低い
購入する不動産を担保に入れて住宅ローンを組むのが一般的ですが、担保に入れる不動産が住宅ローンに見合う価値があることが大前提です。
なぜなら、住宅ローンを返せなくなった場合に、購入した不動産で弁済するからです。
そこで購入する不動産が担保としての価値が低い場合は、住宅ローンを組めない場合があります。
再建築不可物件の場合は不動産としての価値が高くないため、担保価値が低く、住宅ローンを組むのが難しくなるわけです。
つまり債権の回収ができないので、再建築不可物件は担保としてローンを組むことができないケースが多く見られます。
ローンを組めない理由2:返済リスクが高い
再建築不可物件は火事や天災に遭った場合、再建築ができないため購入者は負債だけを抱えることになります。
そのため、不動産としての価値が低いだけではなく、債権者のリスクが高いため住宅ローンを組むことが難しくなっています。
もし、再建築不可物件に何らかの原因で住めなくなり他の住宅へ引っ越しする場合、債権者は住宅ローンの返済と次の住宅の費用も負担しなければいけません。
そのような状態になると、債権者は負担が多くなるため住宅ローンの返済が滞る可能性がありますので、再建築不可物件では住宅ローンが組みにくくなっています。
再建築不可物件でローンを組む方法
ここからは、再建築不可物件でローンを組む方法を紹介します。通常の住宅ローンを組むことは難しいですが、下記の方法でローンを組むことが可能です。
ノンバンクローンの利用
ノンバンクローンとは、銀行以外の金融機関が提供している融資サービスです。主にクレジット会社などがノンバンクに該当します。
主なメリットは、手続きの速さと審査の柔軟性です。通常、銀行よりも迅速に融資が受けられ、審査基準も比較的緩いため、再建築不可物件でも借り入れが可能な場合が多いです。
一方で、高金利な点がデメリットです。再建築不可物件で担保価値が低く、貸す側のリスクが高くなるので金利が高く設定されています。
ノンバンクローンを利用する際は、返済計画を慎重に立てるようにしましょう。
フリーローンの利用
フリーローンは、特定の目的に縛られずに利用できる個人向けの融資サービスです。住宅ローンや自動車ローンのように資金の使途が限定されず、個人の自由な目的で資金を利用できます。
メリットはその柔軟性にあります。資金の使途を問わないため、家具の購入、旅行、教育費用、急な出費など、さまざまな目的で利用可能です。また、銀行や消費者金融など、様々な金融機関がフリーローンを提供しているため、自分の条件に合った金融機関を選べるのもメリットの一つです。
一方でフリーローンは無担保であることが多く、そのため金利が高めに設定されているのがデメリットです。
使途が不明確なため、計画的でない使い方をしてしまいがちで、無計画な借入れによる返済リスクを招く可能性があります。
フリーローンを利用する場合は、ノンバンクローンと同じく返済計画をきちんと立ててから利用しましょう。
リフォームローンの利用
リフォームローンは、住宅の改修やリフォームのための資金を提供する専用の融資サービスです。銀行や住宅金融支援機構などから借りることができ、住宅の修繕、リノベーション、省エネ対策など、住宅に関連する様々な改善工事に利用できます。
比較的低金利であることが多いのが、メリットです。リフォームローンは住宅を担保とすることが多いです。
また、住宅の価値向上に寄与するため、金利が低めに設定されることがほとんどです。長期にわたる返済計画を立てることができるため、月々の返済額を抑えやすいというメリットもあります。
デメリットとしては、融資の条件が厳しいことが挙げられます。リフォームローンは住宅を担保にするため、審査が厳しくなる場合が多いです。
また、リフォームの内容によっては融資を受けられない場合もあり、利用できる範囲に制限があります。
リフォームローンを利用する際は、リフォームの目的や予算を明確にし、融資条件や金利、返済計画を慎重に検討しましょう。
不動産担保ローンの利用
不動産担保ローンは、不動産を担保にして資金を借り入れるローンです。この種のローンは、個人や企業が大きな資金を必要とする際によく利用されます。担保となる不動産には、住宅、土地、商業ビルなどが含まれます。
メリットの一つは、大きな金額の融資が可能であることです。不動産を担保にすることで、金融機関はリスクを低減できるため、比較的大きな額の融資を行えます。
また、不動産担保ローンは、無担保ローンに比べて低金利であることが多く、返済負担を軽減できる可能性があります。
デメリットとしては、担保にされた不動産を失うリスクがある点です。返済が滞ると、金融機関は担保として設定された不動産を売却して債権を回収します。
返済能力を超える借入れを避け、不動産を失うリスクを十分に理解したうえで検討しましょう。
まとめ
一般的に、再建築不可物件で住宅ローンを組むのは難しいと言えるでしょう。というのも、住宅ローンを組む際の担保としての価値が、再建築不可物件は低いからです。
また、担保として価値があったとしても、火事や自然災害に遭った場合に再建築不可物件では建て替えができず、債権者のリスクが高いためローンの審査に通らないことが多いのです。
そのため、どうしてもローンを組みたい場合は本記事で紹介した、ノンバンクローンや不動産担保ローンなど住宅ローン以外を検討してみてください。
返済計画を立てて、リスクを十分に理解してからローンを組むようにしましょう。
なお弊社は、再建築不可物件のような一般的な不動産とは違う、扱いが困難な不動産の取り扱いを熟知しております。
弁護士や税理士など各業界の専門家と連携して、依頼者様にとって最適なご提案をしておりますので、お困りの点がある場合はまずはお気軽にご連絡ください。
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